幣店は、1851年(嘉永四年)に、成田山新勝寺への「成田詣」のご参拝客をおもてなしする旅籠として当地に創業いたしました。 「成田詣」は、元禄時代 成田ゆかりの初代 市川団十郎が、信心する成田山の演目を興行した頃から活況を呈し始め、「お伊勢参り」ほど大層でなく、江戸より3、4日の行程という手頃な庶民の行楽として発展してきました。江戸より、船橋を経由した陸路、利根川を舟で下り、木下(印西市)から陸路など、様々なルートがあったようです。 |
参拝は「講中」という、参拝団が全国各地域で組織され、数十人から数百人の規模で訪れました。講元という講のリーダー(元締め:多くは成田山ゆかりのお寺の住職様や名主様など)の音頭取りの元、先達(実務リーダー)が段取りを行い組織化されておりました。 参拝時期は、正、五、九 と言い、正月、田植えの後、稲刈りの後、が盛りでした。現在でも、この時期の参拝が多いのは当時の名残のようです。 現在の講中は観光バスや電車でお越しになり、成田山のみならず、千葉県下の観光地も同時に周られることが多いようです。 |
昭和40年代半ば迄は、交通網も不備で田舎?の感があり、参拝も泊りがけが多く、東京からも一日がかりの参拝でした。しかし、成田国際空港の開業に向け、高速道路、鉄道が整備され、一気に首都圏の身近な観光地となり、お参りの形態も日帰り中心に大きく変化してまいりました。 最近では、日本の方のみならず、空港を利用される海外のお客様が、多く訪れるようになりました。 こうした、ご参拝の変遷を受け、弊店も時代とともに変化してきております。。 |
昭和39年当時のお店前の風景。写真に写っているのは七代目です。※画像をクリックで拡大いたします。
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・ 江戸~昭和30年代末 |
当店略歴 |
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